エレクトロニクス研究所
比較・選び方約6分

Arduino vs Raspberry Pi vs ESP32 — 初心者はどれを選ぶ?

3大開発ボードの違いを初心者目線で徹底比較。用途別のおすすめも紹介します。

2026-03-28

電子工作をはじめようとしたとき、最初に悩むのが「どのボードを選べばいいの?」という問題です。

Arduino、Raspberry Pi、ESP32という3つの名前をよく聞くけど、何が違うのか、どれが自分に合っているのか、最初はさっぱりわかりません。

この記事では、電子工作初心者の視点から3つのボードを比較して、それぞれの特徴と用途別のおすすめをまとめました。


3つのボードをざっくり説明

まず、それぞれのボードの性格をひと言で表すとこうなります。

  • Arduino → 電子工作の定番。初心者に最も優しい
  • Raspberry Pi → 小型のLinux PCとして動く高性能ボード
  • ESP32 → Wi-Fi/BLE内蔵のコスパ最強ボード

Arduino(アルドゥイーノ)

Arduinoは電子工作の世界で最も有名なボードのひとつです。1990年代から使われており、世界中に情報があります。

特徴

  • とにかく情報が多い — 日本語の入門記事や書籍が豊富
  • ライブラリが充実 — センサーやモジュールのライブラリがほぼ揃っている
  • 初心者向けの設計 — USBでつなぐだけで書き込みができる

Arduino Uno R4 WiFiの主なスペック

項目 スペック
CPU RA4M1(Arm Cortex-M4, 48MHz)
メモリ 256KB Flash / 32KB RAM
Wi-Fi ✓(Uno R4 WiFiの場合)
GPIO 14ピン
価格 ¥3,500前後

こんな人におすすめ

  • 電子工作がまったく初めて
  • LEDを光らせたい、モーターを動かしたいなど入門的なことをやりたい
  • 日本語の情報をたくさん参考にしたい

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)

Raspberry Piは「小型のLinux PC」として動作するボードです。OSをインストールして使います。

特徴

  • 本格的なLinux環境 — Pythonなど一般的な言語がそのまま動く
  • 高い処理能力 — AI推論や画像認識にも対応
  • カメラモジュールが使える — 画像認識プロジェクトに最適

Raspberry Pi 5の主なスペック

項目 スペック
CPU Cortex-A76 4コア 2.4GHz
メモリ 4GB / 8GB RAM
Wi-Fi
GPIO 40ピン
価格 ¥9,800前後

こんな人におすすめ

  • AI画像認識を試してみたい
  • IoTサーバーを自宅に立てたい
  • プログラミングの経験がある程度ある

ESP32(イーエスピーサーティツー)

ESP32はEspressif Systems社が作ったマイコンです。価格が安く、Wi-FiとBluetoothを内蔵しているのが大きな特徴です。

特徴

  • コスパ最高 — 1,500円前後で入手できる
  • Wi-Fi/Bluetooth内蔵 — 追加部品なしでIoTデバイスを作れる
  • 処理速度が高い — 240MHz デュアルコアで動作

ESP32-DevKitCの主なスペック

項目 スペック
CPU Xtensa LX6 デュアルコア 240MHz
メモリ 520KB RAM / 4MB Flash
Wi-Fi
Bluetooth
GPIO 34ピン
価格 ¥1,500前後

こんな人におすすめ

  • IoTデバイスを安く作りたい
  • センサーのデータをクラウドに送りたい
  • Arduinoを使ったことがあり、次のステップに進みたい

3ボード比較表

Arduino Uno R4 Raspberry Pi 5 ESP32
価格 ¥3,500 ¥9,800 ¥1,500
難易度 ★☆☆ やさしい ★★☆ 普通 ★★☆ 普通
Wi-Fi
OS なし(マイコン) Linux なし(マイコン)
AI処理 限定的
日本語情報 ◎ 豊富 ◎ 豊富 ○ まあまあ

用途別おすすめ

LEDを光らせたい・電子工作の基礎を学びたいArduino Uno R4 WiFi 一択。情報が多く、迷ったらこれ。

AI画像認識をやってみたいRaspberry Pi 5。カメラモジュールとTensorFlow Liteで本格的なAI処理ができる。

安くIoTデバイスを作りたいESP32。Wi-Fi/BLE内蔵で1,500円という驚きのコスパ。

とにかく安く始めたいESP32。ただし少し難易度が高いので、まずArduinoの基礎を学んでからがおすすめ。


まとめ

完全初心者なら、まずArduinoから始めるのが王道です。情報が豊富で、詰まっても解決策を見つけやすいからです。

慣れてきたらESP32でIoTを試したり、Raspberry PiでAIに挑戦したりと、ステップアップしていくのがおすすめです。

どのボードも「正解」なので、気になったものからまず1枚買ってみましょう!

この記事で紹介した商品

Arduino Uno R4 WiFi

¥3,500前後
Amazonで見る

Raspberry Pi 5(4GB)

¥9,800前後
Amazonで見る

ESP32-DevKitC

¥1,500前後
Amazonで見る